私がこの業界に入ったのは12年前のことです。
まだ、良い時代でした。

 

当時、それはそれは希望に満ち溢れていました。

 

患者さんは、来院されれば当然のように保険証を提示され、
整骨院は、当然のように健康保険での施術を行って一部負担金とプラスαをいただく。

 

何軒かの修業先全てがそうでしたから、
私はスタッフとして何の疑いもなく当たり前のことであり、当たり前の光景でした。

 

サラリーマンを経験し、訪問先ではボロカスに言われ
1つの成約を取るのにも苦労した人間にとっては、
お客さんには感謝されるわ、「先生、先生!」って言われるわ
何てええ業界なんやろって思いました。

 

当時は健康保険や療養費について、負担割合程度で何の知識もありませんでした。少ない金銭的負担で患者さんにも感謝され、毎日たくさんの患者さんが来院されていましたので、本当にやりがいを感じ毎日を過ごしていました。

 

周りで開業されている先生は身なりもよく、
景気の良い話もよく聞きましたし羽振りも良さそうでした。

 

しかし、専門学校在学中に健康保険=柔道整復療養費について知るところとなり、
大変な違和感を感じたのを覚えています。

 

「このままで、この業界大丈夫なんか?」

 

その当時の自分はなんて無知だったんだろうと今になって本当に恥ずかしく思います。

 

その時、これから先は自費治療が必要になるぞ
と言うのを何となく周囲から耳にしていた私は卒業後について
真剣に考え始めました。

 

続く